本日の作業 FG-180 赤ラベルのレストア(フレット&ナット交換、フィンガーボードラディアス修正
1966年に発表されたYAMAHA FG-180 赤ラベル(FG-150も)は、日本で一番初めに本格的にアコースティックギターを研究し大量生産された機種だと思います。資料を読むとD-28をバラして作ったとか。1966年は、”MADE IN JAPAN”のアコースティックギターの幕開けだったかもしれません。それ以前はクラシックギターにスティール弦を張ったような奇妙なものばかりでした。その頃マーティンやギブソンからは、相当数の機種が発表されており、どれもが今のスタンダードになっている事を考えると、、、なんとも、恐ろしい企業です。
今見るとナットのピッチの狭さやネックの差込角度、フレットのサイズ等、、まだ手探り状態で作っていたのかな?と思えるデティールが垣間見れ面白いです。
そんなFG-180は、正直弾きやすいものではございません。雰囲気はいいけど、弾きにくいからちょっと、、、、といって買う気だったのにギタースタンドに戻したお客さんも非常に多いかと思います。もしくは、弾きにくいこの感じが良いのだ!と我を洗脳しながら使ってい人も多いかと。。。
いろいろ方法を考えたところ、極力、ネックは抜きたくないので、フィンガーボード・ラディアス修正、フレット交換、ナット交換で弾きやすくする事にしました。雨の日故に作業に集中でき6時間ほどで完了致しました。
ネックを握るとジャパニーズヴィンテージとは思えぬプレイヤビリティ、ステンレスフレットの透明度、見た目はクラシック、操作性は超モダン、魅力的な楽器となりました。明日店頭に並ぶ予定です。これでギタースタンドに戻す人はいないと思います。。是非お試しを。ドルフィンギターズ きそ